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カテーテルアブレーションか薬か——循環器内科医が本音で比較する

[2026.04.27]

「アブレーションをすすめられているんですが、どう思いますか」——セカンドオピニオン的な相談が増えています。薬とアブレーション、どちらが正解かという問いに一言では答えられません。ただ、判断の軸は整理できます。

薬物療法でできること、できないこと

抗不整脈薬は心房細動の発作頻度を減らしたり、心拍数を落ち着かせたりします。症状の管理という意味では十分に機能します。ただし、心房細動を「治す」薬は存在しません。長期服用で効果が落ちてくることもありますし、アミオダロンのような薬には肺毒性・甲状腺機能異常といった長期副作用リスクもあります。「薬で管理」は現実的な選択ですが、永続的な解決ではありません。

アブレーションが向いている場面

発作性心房細動(自然に止まるタイプ)で、薬で十分にコントロールできていない場合、アブレーションの成功率は比較的高いです。CABANA試験(JAMA 2019)では、アブレーションは薬物療法と比べて再発率と入院率を有意に下げました。

もう一つ見落とされがちなのが「頻脈誘発性心筋症」です。心房細動で心拍数が慢性的に速い状態が続くと、心臓の収縮力が落ちてくることがあります。この場合、アブレーションで心房細動をコントロールすると、心機能が回復するケースがあります。

アブレーションで誤解されやすいこと

「一度やれば完治」ではありません。術後5年での再発率は30〜40%と報告されており、再施術が必要になることもあります。また術後も一定期間は抗凝固薬を継続する必要があり、「手術したから薬は終わり」にはなりません。

リスクとして、まれに食道損傷や肺静脈狭窄、脳梗塞などの合併症が起きることもあります。施術する施設の経験数は、成功率と安全性に直結します。

当院での役割

カテーテルアブレーション自体は専門施設で行う処置ですが、「アブレーションが向いているかどうか」の一次評価と、術前・術後の薬剤管理・フォローアップは当院で担えます。どちらが自分に合っているか迷っている方は、まず相談に来てください。

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