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胸の痛み・締め付け感

ふとした瞬間に胸が締め付けられるような違和感があると、「心臓に何か起きているのでは」と強い不安を感じるものです。

私はこれまで、基幹病院で心臓カテーテル治療の現場に数多く携わってきました。血管が詰まってしまった患者さんの治療を最前線で行ってきたからこそ、命を守るために何よりも大切なのは「一刻も早い正確な診断」と「適切な治療へのスピード感」だと痛感しています。

このページでは、狭心症や心筋梗塞の種類について解説するとともに、当院がどのように迅速な対応を行っているかをお伝えします。

受診の目安:どのようなときに相談すればいいですか?

胸の痛みは、放置すると深刻な状況を招くことがある一方で、早期に見つけることができればお薬や適切な処置でコントロールが可能です。

  • 階段の上り下りや、重い荷物を持ったときに胸が苦しくなる
  • 以前より歩くのが遅くなった、あるいは休み休みでないと歩けない
  • 胸全体が圧迫されるような、言いようのない重苦しさがある
  • 数分から十数分で治まる胸の違和感が、たびたび繰り返される

これらは心臓の血管が狭くなっているサインかもしれません。「気のせいかな」で済ませず、まずは一度お話を聞かせてください。

胸の痛みで考えられる主な疾患

胸痛の原因は「心臓」「消化器」「筋肉・神経」「肺」など多岐にわたります。当院ではこれらを的確に鑑別します。

労作性狭心症(ろうさせいきょうしんしょう)

動脈硬化によって血管が狭くなり、動いたときに血流が足りなくなる状態です。

  • 特徴:坂道を上る、急ぎ足で歩くといった活動時に胸が締め付けられ、休むと楽になります。
  • 当院での対応:私はこれまでカテーテル治療を専門に行ってきた医師として、どの程度の狭窄であれば高度な治療(手術やカテーテル)が必要かを見極める「専門の目」を持っています。必要と判断した場合は、即座に大病院へご紹介し、最適なタイミングで治療が受けられるよう手配します。

冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)

血管そのものが「けいれん」を起こして、一時的に血流が止まってしまう状態です。

  • 特徴:活動時よりも、夜中や明け方の安静時に胸が苦しくなるのが特徴です。
  • 当院での対応:通常の診察では異常が出にくいため、24時間の心電図記録などで証拠を捉えます。カテーテルの現場でもこのタイプは重要視されており、当院でも適切なお薬を選択して発作を抑える治療を行います。

心筋梗塞(しんきんこうそく)

血管が完全に詰まってしまい、心臓の筋肉がダメージを受け始めてしまう、一刻を争う状態です。

  • 特徴:狭心症よりも激しい痛みが20分以上続き、冷や汗や吐き気を伴うこともあります。
  • 当院での対応:疑いがある場合は、即座にカテーテル治療が可能な連携先の大病院へ救急搬送の手配を行います。治療現場のスピード感を知っているからこそ、当院での判断に迷いはありません。

微小循環障害(CMD:微小血管狭心症)

太い血管には異常がないのに、その先にある目に見えないほど細い血管の血流が悪くなる状態です。

  • 特徴:更年期以降の女性やストレスの多い方に多く、重苦しさが長めに続くことがあります。
  • 当院での対応:大病院の検査で「異常なし」と言われたけれど、まだ胸が苦しいという方の相談を積極的に受けています。細い血管の血流を改善させる治療など、お一人おひとりに合わせた解決策を考えます。

胃食道逆流症(GERD・逆流性食道炎)

胃酸が食道へ逆流し、その刺激で胸が痛んだり熱く感じたりする状態です。

  • 特徴:食後や横になったときに、みぞおちから胸のあたりが焼けるように痛みます。酸っぱいものが上がってくる感じ(呑酸)を伴うこともあります。
  • 当院での対応:心臓に緊急性がないことを確認した上で、問診から症状のタイミングを詳しく伺います。胃酸を抑えるお薬などで症状が改善するかを確認し、消化器の視点からもアプローチします。

肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)

肋骨に沿っている神経が刺激されたり、胸の筋肉が凝ったりすることで起こります。

  • 特徴:体をひねった時、深呼吸をした時、あるいは咳をした時に「ズキッ」と鋭く痛みます。指で押すと痛む場所があることが多く、痛みの範囲がはっきりしているのが特徴です。
  • 当院での対応:まずは重大な心疾患や肺疾患(気胸など)が隠れていないかを、心電図や診察で慎重に見極めます。その上で、姿勢のアドバイスや、必要に応じた消炎鎮痛剤の処方を行い、痛みの緩和を目指します。

心臓神経症(しんぞうしんけいしょう)

過度なストレスや不安、自律神経の乱れから、心臓に異常がないのに胸の痛みを感じる状態です。

  • 特徴:チクチクした痛みが長時間続く、あるいは一瞬だけ痛む。動悸や不安感、呼吸のしづらさを伴うことがあります。
  • 当院での対応:一番大切なのは、検査を通じて「心臓に大きな病気がない」ことをしっかり確認し、患者さんに安心していただくことです。丁寧な説明で不安を解消できるよう努め、必要に応じてお薬の調整も行います。

当院での診察・検査の流れ

患者さんの「今ある不安」を解消するため、迅速に検査を進めます。

  1. 専門医による問診
    カテーテル治療の経験を活かし、痛みの性質から原因を絞り込みます。
  2. 心臓超音波(心エコー)検査
    当院で力を入れている検査です。心臓の動きをリアルタイムで確認し、血管が狭まっている兆候がないかを確認します。
  3. 心電図・胸部レントゲン検査
    心臓の電気的な動きや、心肥大の有無などをチェックします。
  4. 治療・高度医療機関への紹介
    軽度であれば当院でしっかりと管理を行い、高度な治療が必要な場合は、信頼できる大病院へスムーズに橋渡しをします。

治療の考え方:治療のタイミングを逃さないために

心臓の病気において、最も避けなければならないのは「手遅れになること」です。

当院の役割は、心臓の専門家として高い精度で診断を行い、そのまま当院で通院治療ができるのか、あるいは今すぐ大きな病院でカテーテル治療を受けるべきなのかを、瞬時に正しく判断することです。

私自身、これまで治療を行う側として多くの患者さんを診てきたからこそ、紹介先の病院での治療がスムーズに進むよう、必要な情報を的確に伝えることを徹底しています。

よくある質問

Q:診察の時には痛みが治まっていますが、受診してもいいですか?

A. もちろんです。狭心症の多くは、病院に着いたときには痛みがありません。その「痛みがあった時の様子」を伺うことが、私たち専門医にとって最大の診断材料になります。

Q:カテーテル検査が必要と言われるのが怖くて受診をためらっています。

A. 全員にカテーテル検査が必要なわけではありません。まずは負担の少ない検査(心エコーや診察)から始めます。もし検査が必要な場合も、なぜ必要なのかを丁寧にご説明し、納得いただいた上で進めますのでご安心ください。

Q:紹介先は自分で選べますか?

A. 基本的には当院が連携している信頼できる病院をご紹介しますが、ご希望の病院があれば可能な限り調整いたします。

最後に:小さな違和感を「安心」に変えましょう

胸の痛みは、ご本人にしか分からないつらさや不安があるものです。 「これくらいで大げさかな」と思う必要はありません。その違和感の原因を突き止め、安心して生活できるようにすることが、私たちの役目です。

これまでカテーテル治療の現場で培ってきた経験を、地域の皆様の健康を守るために役立てたいと考えています。不安を感じたら、いつでも東松戸クリニックの扉を叩いてください。

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