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禁煙外来(ニコチン依存症の専門治療)

「何度も禁煙に挑戦したが失敗した」「家族のためにやめたいが、どうしても手が伸びる」 タバコがやめられないのは、あなたの意志が弱いからではありません。それは「ニコチン依存症」という薬物依存症の一種だからです。
当院では、医学的なエビデンスに基づいたプログラムを提供し、無理なく禁煙を継続できるようサポートいたします。

【重要】加熱式タバコ・電子タバコをお使いの方へ

昨今、iQOS(アイコス)等の加熱式タバコに切り替える方が増えていますが、「紙巻きより健康的」という考えには注意が必要です。

健康リスクの未確定

加熱式タバコが紙巻きタバコに比べて、長期的な発がん性や心血管疾患のリスクを低減させるという明確な臨床的エビデンスは未だ存在しません。

依存の継続

日本禁煙学会等は、加熱式タバコもニコチン依存症を維持させるものであり、保険診療による禁煙外来の対象であると明示しています。 「加熱式に変えたけれど、やはり完全にやめたい」という方も、当院で治療可能です。

医学的エビデンス:なぜ専門治療が必要なのか

独力での禁煙成功率はわずか1-3%ですが、医療機関での適切な治療(バレニクリン等を使用)により、成功率は30-50%(1年後維持率)まで跳ね上がります。

禁煙による疾患リスクの低減
  • 心臓: 禁煙後 1年 で、虚血性心疾患のリスクは喫煙継続者の半分に低下します。
  • 脳: 禁煙後 5〜15年 で、脳卒中のリスクは非喫煙者レベルまで低下します。
  • 肺: 10〜15年 の継続により、肺がんリスクが喫煙継続者の半分に低下します。

禁煙により節約できる金額

1日1箱600円で計算した場合
  • 禁煙後7日間・・・4,200円
  • 6ヵ月後・・・約11万円
  • 1年・・・約22万円
  • 5年・・・約110万円
  • 10年・・・約220万円
  • 15年・・・約330万円

※タバコは値上げが続いているため、実質的にはさらに高額になります

保険適用の条件

以下の条件を全て満たす方は、健康保険を使って治療を受けることが可能です。

  1. ニコチン依存症テスト(TDS)で5点以上(問診時に行います)
  2. ブリンクマン指数(1日の喫煙本数 × 喫煙年数)が200以上(35歳以上の方のみ)
  3. 直ちに禁煙することを希望していること
  4. 禁煙治療を受けることに文書で同意すること

当院での治療の流れ(12週間プログラム)

標準的な禁煙治療は、12週間で合計5回の診察を行います。5回すべてを完了した方では、治療が終わった時点で4週間禁煙できていた割合が72.3%というデータがあります(厚生労働省 中央社会保険医療協議会の調査・2007年度)。

①
初回
1日目

呼気テスト・依存度チェック・治療計画の策定・お薬の処方

▶
②
2回目
2週後

禁煙状況の確認・離脱症状への対策アドバイス

▶
③
3回目
4週後

禁煙状況の確認・体調変化への対応

▶
④
4回目
8週後

禁煙継続の確認・後半に向けたサポート

▶
⑤
最終回
12週後

最終確認・禁煙成功を祝い今後の健康維持をお話しします

チャンピックス(バレニクリン)の服用用量

期間 用量 回数 タイミング
1〜3日目 0.5mg
1錠
1日 1回 ☀ 朝食後
4〜7日目 0.5mg
各1錠
1日 2回 ☀ 朝食後
🌙 夕食後
8日目〜治療終了 1mg
各1錠
1日 2回 ☀ 朝食後
🌙 夕食後

※ 禁煙開始日は服用開始後 8〜14日目 が目安です(医師と相談)。状況により最大24週間まで延長可。必ず食後に十分な水で服用してください。

治療薬と副作用について

当院では、患者さんのライフスタイルに合わせて「飲み薬」または「貼り薬(ニコチンパッチ)」を選択します。

費用目安

3割負担の場合、12週間のプログラム全体(診察代+薬代)で約13,000円〜20,000円程度です(タバコ代よりも安くなるケースがほとんどです)。

主な副作用

吐き気、不眠、頭痛、貼り薬による皮膚の炎症などが報告されています。診察時に医師が適切にコントロールいたします,

※薬の供給により対応できない場合がございます。予約システムから予約もしくはお電話をお願いします。

よくある質問(Q&A)

Q.35歳未満ですが、保険で禁煙外来を受けられますか?(本数・年数が少なくても大丈夫ですか?)

A.はい、受けられます。保険適用の条件のうち「ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上」が必要なのは35歳以上の方のみです。35歳未満の方はこの喫煙指数の条件がなく、喫煙本数や年数が少なくても、ニコチン依存症テスト(TDS)で5点以上などの条件を満たせば保険適用の対象になります。「若いから」「本数が少ないから」という理由で受けられないことはありませんので、ご安心ください。

Q.12週間(約3ヶ月)のプログラムが終わった後も、治療を続けられますか?

A.はい、続けられます。健康保険での標準プログラムは12週間・計5回で、保険で再度受けるには前回の治療開始日から1年以上あけるルールがあります。1年を待たずに継続・再開したい場合も、自費診療であれば引き続き治療を受けていただけます。「もう少し続けたい」という方はお気軽にご相談ください。

Q.費用はどのくらいかかりますか?

A.健康保険の3割負担で、12週間のプログラム全体(診察代+薬代)でおよそ13,000〜20,000円が目安です。1日1箱吸う方のタバコ代より安くなるケースがほとんどです。(自費で継続する場合の費用は診察時にご案内します。)

Q.どのくらいの割合で禁煙できますか?

A.厚生労働省の中央社会保険医療協議会が行った調査(2007年度・5回の治療をすべて終えた764人が対象)では、治療が終わった時点で4週間禁煙できていた方が72.3%、その3か月後で56.8%、9か月後で45.7%でした。治療直後がもっとも高く、時間が経つほど下がります。当院では、治療が終わったあとに吸いたくなったときのご相談も受けています。

Q.加熱式タバコ(アイコスなど)や電子タバコでも受けられますか?

A.加熱式たばこ(アイコス・グロー・プルームなど)は、2020年4月の診療報酬改定で保険の禁煙治療の対象として明記されています。紙巻きタバコと同じようにご相談ください。電子タバコ(VAPE)は、国内で販売されているものにニコチンが含まれないため、保険の対象として通知に明記されていません。お使いの状況によって扱いが変わりますので、まずは診察時にご相談ください。

Q.予約は必要ですか?

A.予約優先制です。待ち時間を短くするため、LINE・WEBからの事前予約をおすすめします。お電話でも受け付けております。

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