甲状腺疾患(バセドウ病・橋本病)
総合内科・循環器内科
甲状腺の不調を疑う方へ
健診で甲状腺ホルモン異常を指摘された、動悸や倦怠感が続く——そのような方へ。甲状腺疾患は動悸・体重変化・倦怠感・脂質異常など多彩な症状を引き起こします。心房細動や脂質異常症の隠れた原因であることも多く、循環器内科・総合内科専門医として、心血管系も含めて総合的に評価します。
こんな方にご相談ください
- ✅ 健診で「TSH」「FT4」異常を指摘された
- ✅ 動悸・脈が速い・体重減少(バセドウ病疑い)
- ✅ だるい・むくむ・体重増加・寒がり(橋本病疑い)
- ✅ 首が腫れている・違和感がある
- ✅ 心房細動や不整脈と診断されている
- ✅ コレステロールが高いと言われている
甲状腺の働きと2大疾患
甲状腺は首の前にある蝶のような形をした臓器で、全身の代謝を調整する甲状腺ホルモンを分泌します。ホルモンが多すぎても少なすぎても、心臓・脳・消化管・皮膚など全身に影響が出ます。
| ⬆️ バセドウ病(甲状腺機能亢進症) 甲状腺ホルモンが過剰に出る病気。動悸・頻脈・体重減少・手の震え・暑がり・発汗・眼球突出などが症状。心房細動の隠れた原因として重要です。 | ⬇️ 橋本病(慢性甲状腺炎) 自己免疫により甲状腺機能が低下する病気。倦怠感・むくみ・体重増加・寒がり・便秘・脱毛・徐脈など。コレステロール上昇の原因にも。 |
バセドウ病の主な症状
| 💓 心臓・循環器症状 動悸・頻脈・心房細動・息切れ。心不全の引き金になることも。 | ⚖️ 全身症状 体重減少・食欲増加・暑がり・発汗・微熱・手の震え。 |
| 😣 精神症状 イライラ・不眠・集中力低下。「更年期かな?」と思われがち。 | 👁 眼症状(眼球突出など) 眼球突出・複視・まぶたの腫れ。バセドウ眼症と呼ばれます。 |
橋本病(甲状腺機能低下症)の主な症状
| 😴 全身倦怠感・むくみ 「最近やる気が出ない」「顔・足がむくむ」。橋本病に特徴的。 | ⚖️ 体重増加・寒がり 食欲は変わらないのに体重が増える。冷え症が悪化することも。 |
| 📈 コレステロール上昇 脂質異常症(特にLDL高値)の隠れた原因。健診で発見されることも。 | 💧 その他 便秘・脱毛・声のかすれ・徐脈・記憶力低下・うつ症状など。 |
心血管疾患との深い関係
⚠️ 甲状腺の異常は循環器疾患を引き起こすことがあります
バセドウ病では心房細動の発症リスクが3倍以上に増加します。橋本病ではLDLコレステロール上昇・徐脈・心不全悪化がみられます。当院では循環器内科専門医として、心房細動・脂質異常症の隠れた原因として甲状腺機能を必ずチェックします。
検査
| 検査項目 | わかること |
|---|---|
| TSH(甲状腺刺激ホルモン) | 最も鋭敏な指標。亢進症で低下、低下症で上昇。 |
| FT3 / FT4(甲状腺ホルモン) | 実際のホルモン量。亢進症で上昇、低下症で低下。 |
| TRAb(TSHレセプター抗体) | バセドウ病の診断に必須。 |
| TPOAb / TgAb | 橋本病の診断に有用。 |
| 甲状腺超音波(必要時) | 甲状腺の腫大・結節を評価。専門医連携も検討。 |
治療
| バセドウ病(亢進症) 抗甲状腺薬(メルカゾール®/チウラジール®)が第一選択。動悸が強い場合はβ遮断薬も併用。難治例・副作用例では放射性ヨウ素治療や手術を専門医と検討。 | 橋本病(低下症) レボチロキシン(チラーヂンS®)の補充。少量から開始し、TSHを目標値に調整します。一度開始すれば多くは長期内服が必要です。 |
関連する疾患
| 心房細動 → バセドウ病で発症リスク3倍 | 脂質異常症 → 橋本病でコレステロール上昇 | 慢性心不全 → 機能異常で心不全悪化 |
