不眠症・睡眠障害
総合内科外来
「眠れない」「途中で目が覚める」とお悩みの方へ
不眠は単に「眠れない」だけでなく、日中の倦怠感・集中力低下・気分の不調にもつながります。原因を見極めて、必要に応じて安全な薬剤を選択することが大切です。当院では依存性の少ない最新の睡眠薬(オレキシン受容体拮抗薬等)を中心に、生活指導から薬物療法まで段階的に対応します。
こんな方にご相談ください
- ✅ 寝つきが悪い(30分以上かかる)
- ✅ 夜中に何度も目が覚める
- ✅ 早朝に目が覚めて再入眠できない
- ✅ 朝起きても疲れが取れない
- ✅ 長年ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を飲んでいて、減らしたい
- ✅ 日中の眠気・集中力低下が気になる
不眠症の4つのタイプ
| 😪 入眠困難 布団に入っても寝つけない(30分以上)。ストレス・不安が背景にあることが多いタイプ。 | 🌙 中途覚醒 夜中に何度も目が覚める。高齢者・睡眠時無呼吸症候群(SAS)・夜間頻尿に関連することが多い。 |
| 🌅 早朝覚醒 予定より2時間以上早く目覚めて再入眠できない。うつ病や加齢に関連することがあります。 | 😴 熟眠障害 睡眠時間は確保できても朝起きた時に疲れが取れていない。SAS・周期性四肢運動などが隠れていることも。 |
不眠の原因は様々
「眠れない」の背景には、薬剤性・身体的原因・精神的原因など多様な要因があります。原因に応じた対応が必要です。
- 身体的原因:睡眠時無呼吸症候群(SAS)、痛み、夜間頻尿、むずむず脚症候群、心不全、COPD
- 精神的原因:ストレス、不安障害、うつ病
- 薬剤性:ステロイド、降圧薬の一部、カフェイン、アルコール
- 環境・生活習慣:シフトワーク、就寝前のスマホ、不規則な生活
- 加齢:高齢者は深い睡眠が減り、中途覚醒が増えやすい
まずは「睡眠衛生」から
薬を始める前に、生活習慣の見直しが大切です。
| ⏰ 規則正しい時間 就寝・起床時間を一定に。週末も平日と±1時間以内に保つ。 | ☕ カフェイン・アルコール カフェインは午後2時以降避ける。寝酒は中途覚醒を増やすため非推奨。 |
| 📱 寝る前のスマホ 就寝1時間前からスマホ・PC・テレビは避ける。ブルーライトがメラトニン分泌を抑制。 | 🏃 適度な運動 日中のウォーキングが有効。ただし寝る直前の激しい運動は逆効果。 |
睡眠薬について──現代の選択肢
⚠️ ベンゾジアゼピン系睡眠薬の長期使用は推奨されません
高齢者では転倒・骨折・認知機能低下・依存のリスクが大きく、近年は使用を控える方向にあります。当院では、より安全な現代の睡眠薬を中心に処方します。
| 薬剤クラス | 代表薬 | 特徴 |
|---|---|---|
| オレキシン受容体拮抗薬(推奨) | デエビゴ® ベルソムラ® |
依存性が低く、自然な眠気を誘発。中途覚醒にも有効。高齢者にも比較的安全。 |
| メラトニン受容体作動薬 | ロゼレム® | 体内時計を整える穏やかな作用。依存性なし。効果はマイルド。 |
| 非ベンゾジアゼピン系 | ルネスタ® マイスリー® |
入眠困難に有効。ベンゾ系より副作用は少ないが、長期使用は注意。 |
| ベンゾジアゼピン系(非推奨) | ハルシオン®等 | 依存性・転倒・認知機能低下のリスク大。漸減・他剤切替を検討。 |
当院でのアプローチ
- 睡眠の問診:タイプ・経過・生活習慣・服薬・既往歴を丁寧に聴取
- 背景疾患のスクリーニング:睡眠時無呼吸症候群(簡易検査)、心不全、うつ症状などを評価
- 睡眠衛生指導:薬に頼る前に生活面の改善から
- 適切な薬物療法:オレキシン受容体拮抗薬を中心に、依存性の少ない薬剤を選択
- 長期ベンゾの整理:漸減・切替を慎重にサポート(ポリファーマシー外来との連携)
関連する診療
| 睡眠時無呼吸症候群(SAS) → いびき・中途覚醒の原因として頻度高い | お薬の見直しご相談 → ベンゾの減薬・整理を相談 |
