フレイル・サルコペニア
総合内科外来
「最近疲れやすい」「歩くのが遅くなった」
加齢に伴う心身の機能低下をフレイル、特に筋肉量・筋力の低下をサルコペニアと呼びます。健康と要介護の中間にある状態で、適切な介入で元の状態に戻ることができる「可逆的」な状態です。早めに気づき、対策することが大切です。
こんな方にご相談ください
- ✅ 半年で体重が2〜3kg以上減った
- ✅ 握力が弱くなった気がする(瓶のフタが開けにくいなど)
- ✅ 階段の昇り降りがつらい
- ✅ 信号が変わるまでに横断歩道を渡りきれない
- ✅ 「最近疲れやすい」「外出の頻度が減った」
- ✅ 介護予防に取り組みたい
フレイルとサルコペニアの違い
| 🌱 フレイル(虚弱) 身体的・精神心理的・社会的に活力が低下した状態。「身体的フレイル(筋力低下)」「精神心理的フレイル(うつ・認知機能低下)」「社会的フレイル(孤立)」の3要素を含みます。 | 💪 サルコペニア 加齢に伴う筋肉量・筋力の低下。フレイルの主要な原因の1つで、転倒・骨折・寝たきりにつながります。栄養と運動による介入が中心です。 |
※ 概念図。実際の減少率は個人差があります。
下記は、加齢に伴う筋肉量の変化を示したグラフです。30代をピークに、その後は1年に約1%ずつ減少し、特に60代以降は減少が加速します。何もしないと、80歳までに最大筋肉量から30〜40%程度の減少が起こります。
筋肉量は加齢とともに減少します
フレイル基準(J-CHS基準)
下記5項目のうち、3つ以上に該当でフレイル、1〜2項目該当でプレフレイル(前段階)と判定されます。
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| ① 体重減少 | 6か月で2〜3kg以上の意図しない体重減少 |
| ② 疲労感 | 「(ここ2週間)わけもなく疲れた感じがする」 |
| ③ 歩行速度 | 通常歩行速度 1.0 m/秒未満 |
| ④ 握力低下 | 男性 28kg未満/女性 18kg未満 |
| ⑤ 身体活動低下 | 軽い運動・体操、定期的な運動・スポーツのいずれもしていない |
フレイルがもたらすリスク
⚠️ フレイルは要介護の前段階
フレイルを放置すると、転倒・骨折・入院・要介護状態・死亡リスクが増加します。一方で、適切な介入で元の状態に戻ることが多くの研究で示されています。早期発見が鍵です。
フレイル予防・改善の4本柱
| 🏃 運動(最重要) レジスタンス運動(スクワット・ダンベル)+ 有酸素運動(ウォーキング)を週3回以上。バランス運動も転倒予防に有効。 | 🍱 栄養(タンパク質重視) 体重1kgあたり1.0〜1.2g/日のタンパク質を目標に。肉・魚・卵・大豆・乳製品をバランスよく。 |
| 🤝 社会参加 外出・人との交流が認知機能・気分の維持に重要。地域活動・趣味・友人との会話を大切に。 | 💊 持病・薬剤の管理 心不全・COPD・CKD・糖尿病など慢性疾患の管理が重要。多剤併用(ポリファーマシー)の見直しも。 |
📊 当院ではInBody(体組成計)で筋肉量を測定できます
|
フレイル・サルコペニアの評価には、客観的な筋肉量データが重要です。当院では InBody(体組成分析装置) を導入しており、わずか数十秒の測定で以下のデータが分かります。
💡 自費料金でご利用いただけます。詳細料金は受付までお問い合わせください。定期的な測定で、運動・栄養介入の効果を「見える化」できます。 |
当院でのアプローチ
- SARC-F質問票によるスクリーニング:5項目の質問でサルコペニアリスクを評価
- 握力測定・歩行速度評価:客観的データで現状を把握
- InBody測定(自費):客観的な筋肉量・体組成データを評価し、介入効果をモニタリング
- 採血での栄養評価:アルブミン・ビタミンD・血糖・腎機能などをチェック
- 持病・服薬の総合評価:循環器・呼吸器・腎臓・薬剤副作用を統合的に評価
- 運動・栄養の具体的アドバイス:個人の状況に応じたプラン作成
関連する疾患・サービス
| お薬の見直しご相談 → お薬の見直しでフレイル予防 | 慢性心不全 → 心臓フレイルとの関連 | 慢性腎臓病(CKD) → CKDでフレイルが進みやすい |
よくあるご質問
「最近、力が落ちた」と感じる方へ
フレイルは早期介入で改善できます。当院では総合内科専門医として、運動・栄養・持病・薬剤を総合的に評価します。
ご家族の介護予防の相談も承ります。
